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Memorandum

2008/9/13

トイレット・マスト・ダイ

先日の話ですが、駅のトイレに向かって用を足そうと思ったら、何の疑いもなく女子トイレへと進んでしまって焦りました。いやー、誰もいなくて、ほんとラッキーでしたよ。…いや、喜ぶべきところを完全に間違っているのはわかってるんです! 私も相当疲れているようですね…。

それはともかく、一か月程前にタブレットPCを買いました。タブレットPCというのは、一言でいえば、画面に直接ペン入力ができるパソコンのことでございます。今回購入したのはPBJ社製のSlate DTってやつ。2007年6月発売のモデルで、1.49KgのB5ファイルサイズ、ジャンルはモバイルノート…に近いかな? の今日はそれについて、ちょっとレビューなんかしてみようかなとか、そんな感じでございます。

Slate DTはタブレットPCのなかでも珍しい、ピュアタブレットPCと呼ばれるタイプのもので、いわゆるキーボイードレスPCです。一見すると、小型のディスプレイにも見えます。とうのPBJ社は既に倒産しており、サポート無しの中古品という形でしたが、CPUがCore Duo L2500(1.83GHz 2MByte L2)、最大4GByte搭載可能(標準1GByte)なDDR2メモリ、2.5inch SATA2 HDD搭載というスペックにWindows XP TabletPC Edition有りで49800円という価格につられて、衝動買いしました。ちなみに、このPC、販売元の倒産も重なり、恐らくは一般販売されなかったという点で、昔あったタッチパネル搭載のLibrettoみたいな感じで、非常に珍しいPCといえます(しかしSlate DTの場合、話題性もないため、希少性があるというわけでもなさそうですが)。

パッと見ると位置づけとしてはホワイトブックに近い感じで、外見はちょっと安っぽい…かな。あえて十字キーなどをつけず、液晶ベゼルを比較的細く保っているデザインは、個人的には好きなほうですが。一方中身は結構しっかりしている感じで、HDDがネジ一本外すだけで取り外せるようになっているのは好感触です。逆にメモリスロットは、ロジックボードの両面に1スロットずつ付いているので、裏面のスロットにアクセスするには中身を空けないといけないのがちょっと面倒くさいですね。無線LANカードが基盤直付けではなく、MiniPCI-Expressスロット経由のモジュールとして搭載されているため、ドラフトn対応のモジュールなんかに交換可能なのかもしれません。モジュール自体は本体の端に位置しているため、同軸ケーブルさえ手に入れば、アンテナの増設も簡単そうです。

タブレット機能は、電磁誘導と抵抗膜式の両方に対応という標準的な構成で、本体についているスイッチで入力モードを切り替えるようになっています。ただし、競合他社のタブレットPCが軒並み電磁誘導式と感圧式の自動切り替えを採用している中、機能的には劣っているのが気になります。

外部アクセスポートですが、USB2.0が2機というのが残念。できれば3機欲しかったかなー。キーボード無し、ポインティングデバイス無しですし…。ただFireWireは給電可能な6ピンタイプを搭載しているのが珍しい。あと、eSATAポートを標準で付けているのが、B5ファイルサイズのノートとしては非常に珍しいですね、でも使いどころに困るような…。またBluetooth 2.0+EDRを搭載しているのはすばらしいですね。無線LANは結構電気食いますし、デスクトップやPDAと手軽にファイルを交換する手段として重宝しています。指紋認証ユニットが付いているのは、キーボードでのパスワード入力の手間を省くという点で、キーボードレスであるピュアタブレットPCでは重宝しますね。

液晶ディスプレイの表示画質は、最近のノートPCとしては標準な部類に入ると思います。一方、バックライトがかなり明るめに設定されているのにはちょっと感動です。通常使用では最大値の半分以下で十分すぎるくらいです。LEDバックライトかな? 解像度はXGAですが、電磁誘導のポインティングの精度を考慮すれば、そう悪くない選択なのだと思いました。

ソフトウェアは、1から10までサードパーティー製ということで、ハードウェア制御面では、デバイス毎に違うメーカー、違うインターフェースということで、使いやすいとは言い難い…。ただ、機能的には必要十分という感じで、別段見劣りしているわけではないですが。

…と、まぁ、パソコンとして気になったのはこんなところでしょうか。他にもBIOSの設定項目が簡素すぎて自由度に欠けるとか、ソフトウェア方面で気になるところは多かったですが、筐体自体のつくりは、そんなには悪くないと感じました。つまむように持ち上げても、きしむこともなく、業務用という感じでそこそこ頑丈に作られているという印象です。ピュアタブレットとということで、コンパーチブルタイプでよくウィークポイントとして取り上げられがちな、回転ヒンジやリバーシブルラッチといった可動部分が存在しないのも、ある意味その堅牢性に拍車をかけているともいえます。

でもやっぱ、どうだろう…個人的には5万円でもちょっと高かったなー。なんて感じていたり。ちょっと他人には勧められないかな…。初期導入ソフトウェアの使い勝手の悪さが個人的には目立つと感じるのと、やっぱりキーボードはあった方が良いです。それにHPやDELLが出しているタブレットPCの完成度を見ると、やっぱり機能的にも見劣りしちゃいますしねー。ただ、どちらの会社も、軒並み超低電圧版の低クロックCPUと1.8inch IDE HDDを採用している現状では、1.49Kgという比較的軽量に納まっていながら、CPUに1.83GHzのCore Duo、2.5inchのSATA2 HDDの採用など、良い点も少なからず存在します。それに6pinのFireWireや、eSATAポート搭載のタブレットPCを探せば(そんな人いるか?)現状このモデルしか存在しなさそうですしね。でもL2500搭載は完全に設計ミスですよ、フルパワーで動かすと発熱がけっこうすごくて困ります。

余談ですが、個人的にタブレットPCで完成度高いと思わされたのは、DELLのLatitude XTですね。ほしいな〜、でも値段が高い…。ノートPCとして評価するならば、IBMのThinkPad X61 Tabletもいいですね、SXGA+のディスプレイがうらやましいのです。

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